浄土真宗の教えとは、釈尊の教説や親鸞の著作などに依り、自己を問い、人間を問うことで人間理解を深め、自らの生き方を考えていくことです。
鎌倉時代という波乱の時代の中で、人間の「まこと、真実」の生き方を問い続けた「親鸞」という一人の人間を軸にして、親鸞が出会い明らかにした仏の教えの内容をたどりながら、自分にとって何が一番大事なのかを問い続けていくことです。

仏の教え

仏教とは、文字通り仏の教えを意味します。それは、一人の人間であるゴータマ・シッダールタが仏陀(buddha)という「覚めた者」になったということです。この出来事を2500年の間、どのように受け止めてきたのかということが仏教の歴史でもあります。仏陀は釈迦族の一員であったことから釈尊とも呼ばれますが、釈尊は何を問題にして、どのような教えを説いてきたのでしょう。
皆様とともに釈尊がどのような人であったのかを確認していきたいと考えています。

仏の教え

親鸞聖人の教え

浄土真宗の宗祖親鸞聖人は、戦乱や災害が相次いだ平安時代末期から鎌倉時代にかけて、90年のご生涯を送られました。仏陀の教えを拠り所として、混迷する時代を生きていたのです。親鸞聖人は、仏陀釈尊をどのような人だとして受け止めていたのでしょうか。親鸞聖人が最も大事にしたお念仏である「南無阿弥陀仏」という六つの文字にどのような思いが込められているのかを確認していきたいと思います。

親鸞聖人の教え

真宗大谷派

真宗大谷派の本山である真宗本廟(東本願寺)は、宗祖である親鸞聖人(1173~1262)の門弟たちが宗祖の遺骨を大谷(京都市東山山麓)から吉水(京都市円山公園付近)の北に移し、お堂を建てて宗祖の影像を安置したことによってはじまりました。親鸞聖人の娘覚信尼かくしんには門弟から廟堂をあずかり、自らは「留守職るすしき」として真宗本廟の給仕に努めました。それ以来、真宗本廟は浄土真宗の教えを聞法する根本道場として、親鸞聖人を崇慕する門弟たちによって現代に受け継がれています。

真宗大谷派